はじめまして、中村裕美です。
私が目指す料理は、イタリアのマンマが作る家庭料理(田舎料理)。 レストラン料理ではありません。
なぜ家庭料理にこだわるのか、それには理由があります。
私は毎年複数回オリーブオイルの仕事でイタリアに行きます。
オリーブオイルの生産者のもとへ行くのですが、どのオリーブオイルの農園さんも田舎にあります。
大きなおうちの広いお庭には季節の野菜が植えられ、鶏から卵をもらい、フルーツもハーブもどれも自家製。納屋にはお庭で実ったフルーツを使ったジャムの瓶が不ぞろいに並び、自家製のトマトピューレもたくさん作り置きされています。
なんでも手作りするイタリアのマンマたちの料理はいつもシンプル!
畑から採ってきたばかりの野菜たちがポンポンお鍋に入っていくお料理たちを、私はいつも食べさせていただいています。
おいしい。
とにかく、おいしいんです。
シンプルに作っているから、それぞれの素材の風味が生きていて、食べ飽きないから、また食べたくなるお料理ばかり。
家庭料理って、やっぱり最高!食べるたびにそう思います。
私が皆さんにお伝えするお料理は、オリーブオイルの生産者のお母さんやおばあちゃんから教わった家庭料理。
その中に、みなさんに料理をお伝えするときに指摘したくなるポイントが沢山あります。「今、お肉は動かさないで!その理由は・・・」といった具合で料理動画では私が指摘をしながら料理をしています。
ここを府に落としながら料理をつくっていくと、和食を作るときや、ほかの料理を作るときに使える「手法」が増えていきます。
ただ鶏肉を焼く、それだけでも調理法に選択肢が生まれていくので、料理が楽しくなる理由はこういうところにあります。
イタリアの家庭料理は、料理を学ぶなら最高の教材です。
「オンラインで料理を習うと正解の味がわからない 」という声を聴きます。気持ちはとても分かります。
ですが、あなたが作る料理は誰が食べるのでしょうか。
日本人は「正しく作る」ことに意識を向けすぎなところがあります。
「正しいイタリア料理の味」よりも「おいしい!また作ろう!」と思える、あなたのイタリア料理が作れることのほうがよっぽど価値があると思いませんか?
イタリアの郷土料理を正しく作るコンテストなるものに出場するのなら、話は別です。ですが、多くの方はご自宅で楽しみたいからイタリア料理を学びます。
そこで必要になるのは「自分が食べておいしいと感じる」ことなのです。「現地の味を正しく再現する」ことは二の次ではないでしょうか(料理の先生コース希望の方は現地の味も大事)。
そのために必要なこと、自分自身で「フライパンと向き合う」ことです。
先生が作った味を再現すること、でもないのです。
料理動画という学び方は、先生が味を調えてくれません。自分の「おいしい!」を探せる時間になります。これを繰り返すうちに、自分好みの加減がわかるようになり、料理の腕前がぐっと上がっていきます。
そしてなによりも。自信が付きます。
だから上達が早いのです