はじめまして、中村裕美と申します。
教室でお伝えしていることは、
『イタリアの』 『フツウ~に食べられている』 『家庭料理』 です。
レストラン料理ではありません。家庭料理です。こだわっているのには、理由があります。
レストランで出されるものも含め、イタリアの料理は家庭料理がベースなんです。
今でこそ創作料理がありますが、基本はやはり『家庭の料理』にあります。
イタリアの人は、家庭や家族、そして自分が生まれ育った土地をとても大切にします。
マンマ(お母さん)の作る手料理は、彼らにとってまさに 『世界一!』 なんです。
イタリアの人たちと触れ合ったことがある人なら、誰でも一度は聞いたことがあるフレーズです。
また、モノをとても大事にします。壊れたら直します。また壊れたら、また直します。だから、イタリアには沢山の職人さんがいらっしゃいます。
マンマ(お母さん)が使っている生パスタを作る木の板はボロボロ。おばあちゃんから譲り受けたものだそうです。そしておばあちゃんは、おばあちゃんのお母さんから譲り受けたものだそうです。マンマは私に言いました。『私もこれを娘に譲るのよ。』こうやって脈々と受け継がれていくんだなぁ~。
板はボロボロ。板の端っこは、気をつけて持たないと指をすりむきそう・・・良く使う台の中央部分は少し磨り減っている。きっとこの板は、最初はその辺で見つけた、ただの板だったのでしょう。受け継がれるものって本当にステキだなと思います。日本にもありますよね、そういう事柄って。
風習とか風土とか郷土とか、当たり前でなんだか古臭くって、何の変哲もない『普通』。でも、それが実はとても温かくって懐かしくって、そして疲れた時にふと心が帰る場所だったりします。そんな『普通』を大事にしてきたいな~と思うのです。。。
『料理は化学です。』という人もいます。『料理は愛情です。』という人もいます。はい、その通りだと思います。
でも、それだけじゃないんだと思うのです。コツもある。タイミングもある。まさに、さじ加減。
レシピ本に現れない行間の言葉。一緒に料理を楽しみながら、それをお伝えできれば幸せです。
皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。
㈱オリーブオイル・ストーリーズ代表
くちーなHIROイタリア料理教室
主宰 中村 裕美
著者本
『おいしいピッツァ生地が作りたい、とおもったら』
家庭にある調理器具を使用し、
生地にこだわったワンランク上のピッツァを作ろう、
というコンセプトの本。
オーブンがなくてもおいしいピッツァを焼くことができます。
生地つくりの工程は丁寧に写真を載せて分かりやすく工夫してあります。
ピッツァ作りのコツを細かく解説した、
家庭目線の『ピッツァ作りの解説書』です。
○●○ 著者からひとこと ○●○
ピッツァは日本でも良く知られたイタリア料理の一つ。もともとはイタリアのナポリの郷土料理です。
家庭では軽食の一つとしての位置づけでイタリアでは夜食のように扱われます。
イタリアには沢山の『Pizzeria(ピッツェリア)』と呼ばれるピッツァ専門店があり、夜の8時以降にオープンするお店も多く、そして夜10時を過ぎると店内が混雑してきます。お店はピッツァ専用の焼き釜を持っているところが多く、その焼き釜で焼かれるピッツァは生地表面はカリっと、中はフワっとして具材との相性もバッチリ!とーってもおいしいのです。
通常、釜の内部は400度を越えているのですが、家庭ではこんな高温はなかなか維持できません。でも、近い状態を作り出し、ピッツァをおいしく作ることは家庭でも十分にできるのです。家族みんなで、お友達同士で、手軽に楽しく作れるピッツァ!本を通して楽しいイタリア時間を過ごしていただけたらとても嬉しいです。。。
本書には、沢山の写真が載っています。手順もすべてカラー写真で、できるだけわかりやすいように仕上げてあります。
是非一度作ってみてください。